「日本のEC売上を伸ばすなら、楽天市場は避けて通れません」の折り返しについて

ご確認ありがとうございます。ブレイクポイントごとの見出しレイアウトを、納品データと実装で並べて撮影しました。原因も特定できましたので、あわせて共有いたします。

結論として、コンテンツ幅 1200px の内側に入る左右 24px のパディングを、納品データで見込めていなかったことが原因でした。こちらの不備です、申し訳ございません。パネル幅は 1152px のままで結構です。文字サイズを2箇所お下げいただければ2行に収まりますので、ご対応のお願いをご確認ください。

原因1 見出しに日本語フォントが指定されていない

実装の見出しは font-family: Rubik, sans-serif になっています。Rubik は日本語のグリフを持たないため、日本語部分は sans-serif、つまり OS 標準のフォントで描画されます。Mac では Hiragino Sans、Windows では游ゴシックが使われるため、同じ CSS でも1行目の幅が変わります。

納品データは "Rubik", "Noto Sans JP", "Hiragino Sans", … と指定し、Noto Sans JP を Google Fonts から読み込むことで、どの OS でも同じ字幅になるようにしていました。実装では Noto Sans JP が読み込まれていないことも確認しています。

ご指摘の「伸ばすな」と「ら、」の間で切れる件も、これが原因です。列幅が1文字ぶん足りないとき、本来は「ら」の後で折り返しますが、句読点は行頭に置けない禁則処理が働くため、「、」と一緒に「ら」も次の行へ送られます。Mac では折り返し位置が1文字ずれるので「日本のEC売上」「を伸ばすなら、」となり、切れ方が環境で変わって見えている状態です。

原因2 コンテンツ幅 1200px の内側パディングを見込んでいませんでした(弊社の不備です)

実装ではコンテンツ幅 1200px のコンテナの内側に左右 24px のパディングが入るため、パネルは 1152px になります。一方、納品データはパネルの外形を 1200px とし、24px のガターはその外側に置く作りにしていました。この差で見出しの列幅が 492px → 468px と 24px 狭くなり、font-size 36px の1行目に必要な 478〜487px を下回るため3行に割れています。

1200px のコンテナの内側に 24px のパディングが入る前提でデザインデータを作るべきところ、こちらで入れ忘れておりました。申し訳ございません。パネルは 1152px のままで問題ありませんので、下記のとおり文字サイズの調整でご対応いただけますと幸いです。

原因3 Windows は常時スクロールバーのぶん不利になる

clamp(22px, 2.9vw, 36px)vw はスクロールバーを含んだ幅で計算されます。Windows は常にスクロールバーが表示されるため、font-size はそのままで列幅だけが約15px 狭くなります。860〜1247px の範囲は元々余りが数 px しかないため、この15px で割れます。

1440px

見出し列 468px / font-size 36px

見出し列が納品データより 24px 狭い(492px → 468px)。1200px の内側に 24px のパディングが入るぶんを、納品データで見込めていませんでした。

納品データ
納品データ 1440px
実装(airtrade.jp)
実装 1440px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP478px-10px
游ゴシック(推定)481px-13px
Hiragino Sans487px-19px

1280px

見出し列 468px / font-size 36px

見出し列が納品データより 24px 狭い(492px → 468px)。1200px の内側に 24px のパディングが入るぶんを、納品データで見込めていませんでした。

納品データ
納品データ 1280px
実装(airtrade.jp)
実装 1280px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP478px-10px
游ゴシック(推定)481px-13px
Hiragino Sans487px-19px

1248px

見出し列 468px / font-size 36px

見出し列が納品データより 24px 狭い(492px → 468px)。1200px の内側に 24px のパディングが入るぶんを、納品データで見込めていませんでした。

納品データ
納品データ 1248px
実装(airtrade.jp)
実装 1248px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP478px-10px
游ゴシック(推定)481px-13px
Hiragino Sans487px-19px

1200px

見出し列 508px / font-size 34.8px

納品データ
納品データ 1200px
実装(airtrade.jp)
実装 1200px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP462px+46px
游ゴシック(推定)465px+43px
Hiragino Sans471px+37px

1024px

見出し列 420px / font-size 29.7px

納品データ
納品データ 1024px
実装(airtrade.jp)
実装 1024px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP394px+26px
游ゴシック(推定)397px+23px
Hiragino Sans402px+18px

900px

見出し列 358px / font-size 26.1px

納品データ
納品データ 900px
実装(airtrade.jp)
実装 900px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP346px+12px
游ゴシック(推定)349px+9px
Hiragino Sans353px+5px

861px

見出し列 339px / font-size 25px

納品データ
納品データ 861px
実装(airtrade.jp)
実装 861px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP332px+7px
游ゴシック(推定)334px+5px
Hiragino Sans338px+1px

860px

見出し列 740px / font-size 24.9px

納品データ
納品データ 860px
実装(airtrade.jp)
実装 860px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP330px+410px
游ゴシック(推定)333px+407px
Hiragino Sans337px+403px

768px

見出し列 648px / font-size 22.3px

納品データ
納品データ 768px
実装(airtrade.jp)
実装 768px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP296px+352px
游ゴシック(推定)298px+350px
Hiragino Sans302px+346px

428px

見出し列 340px / font-size 21px

納品データ
納品データ 428px
実装(airtrade.jp)
実装 428px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP279px+61px
游ゴシック(推定)281px+59px
Hiragino Sans284px+56px

375px

見出し列 287px / font-size 21px

納品データ
納品データ 375px
実装(airtrade.jp)
実装 375px
日本語部分のフォント1行目に必要な幅余り
Noto Sans JP279px+8px
游ゴシック(推定)281px+6px
Hiragino Sans284px+3px

ご対応のお願い

パネル幅は 1152px のままで結構です。文字サイズを2箇所お下げいただければ2行に収まることを、実装の構造を再現したうえで確認しました。判定はいちばん字幅の広い Hiragino Sans で行っているため、日本語フォントの読み込み状況にかかわらず成立します。

  1. 「楽天市場は避けて通れません」の見出し 上限 36px → 34px

    .at-why h2 { font-size: clamp(22px, 2.9vw, 34px); }

    上限値だけの変更です。1248px 以上で2行に収まり、それより狭い幅の表示は現状と変わりません。

  2. 「選ばれる理由」のカード見出し 19px → 18px

    @media (min-width: 861px) {
      .reason-card h3 { font-size: 18px; }
    }

    こちらも同じ 1152px の影響で、02「注文取込から出荷・キャンセルまで、連携範囲が…」が3行になっています。18px で3枚とも2行にそろいます。

リニューアル時にご検討いただきたいこと

見出しの font-familyRubik, sans-serif のため、日本語部分は閲覧者の OS 標準フォントで描画されています。下記のように日本語フォントを明示し、Noto Sans JP を読み込んでいただけると、改行位置が環境によらず一定になります。今回のような個別調整も不要になります。

--font-heading: "Rubik", "Noto Sans JP", "Hiragino Sans",
                "Hiragino Kaku Gothic ProN", "Yu Gothic", "Meiryo", sans-serif;

なお 861〜900px 付近は、Windows の常時スクロールバーのぶん列幅が約15px 狭くなり、余りが 1px を切ります。PC 表示を優先とのことですので必須ではありませんが、気になる場合は 2.9vw2.8vw に下げると余裕が出ます。